ワークライフ・バリュー〜きっと見つかる自分らしい働き方

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会社員をやり尽くした。フリーランスもやり尽くした。 次は起業しかないと準備していた時期に、たまたま「主夫」になった。4-1(株式会社オヤノミカタ 代表取締役 松井知敬さん)

会社員をやり尽くした。フリーランスもやり尽くした。 次は起業しかないと準備していた時期に、たまたま「主夫」になった。4-1

 

■ 話し手:株式会社オヤノミカタ

http://www.oyanomikata.com

代表取締役 松井知敬(マツイトモヒロ)さん          

---- 聞き手: 前田めぐる

https://maedameguru.com

 

 

「株式会社オヤノミカタ」と聞いて、あなたはどんな会社を想像しますか?

ホームページにはこう書かれています。

「オヤノミカタは、多様なメンバーと協力しながら課題解決に取り組んでいます。子育ての課題は、個人の努力では乗り越えられないものばかりです。わたしたちが「親の味方」となり、親たちを支え、課題解決に導きます」と。

その答えのひとつが、「オヤノミカタストア」。子どもを育てる環境の中で「あって助かる」「あってうれしい」、オヤノミカタになる商品を取り扱っています。

また、「オヤノミカタ交流会」「オヤノミカタマルシェ」など、子育ての周辺にある商品やテーマと出会うイベントを開催したり、他にも子育て関連領域のさまざまな企画に取り組んだり。

代表の松井知敬さんご自身も、中2(長女)、小4(長男)、年中(次女)のお子さんを育てる3児のパパとして、「オヤノミカタを増やしたい」と日々奮闘中です。

 

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----  会社員時代にワーカホリックになって、起業されたとうかがいました。

 

■松井知敬(以下敬称略)さん:そうですね。大学を出て会社勤めを1年。この時に妻と出会いました。で、独立して24歳でフリーランスになり、その翌年に結婚。子どもが生まれました。

このフリーランス生活を7年続けた後、広告代理店に4年間勤めました。ワーカホリックになったのはこの頃ですね。

すっかり仕事脳になっていて、時間があれば仕事。平日の家事育児はほぼ妻に任せきりでした。

その後、会社を辞め、起業準備に入りました。

 

----  「1年限定で主夫になる」と宣言されたのは、その起業準備中ですか?

 

■松井:実は「主夫になる」と宣言したわけじゃないんですよ。妻はその頃少しづつ仕事をするようになっていて、たまたま私のほうが会社を辞めて、手が空いている。じゃあ、子どもをみたり、家事をしたりしてみようとなっただけで。ぼんやりとではあるけれど、子育て関連で起業しようとも思っていたので、自動的にそうなっただけでした。

 

----  奥様はどんなお仕事を?

 

■松井:もともと司会の仕事をしていたんです。専業主婦になる前に少しそういう仕事をしていて、誘われてレッスンを受けて、地元のテレビ局でレポーターみたいなことをやったり、ウグイス嬢に派遣されたりしていました。

で、妻は専業主婦をやめて、最初アルバイトしようかな、パンが好きだからパン屋さんに行こうかな、なんて言ってたんです。

でも私が「アルバイトじゃなくて、昔やってたことをまたやれば」と言うと、妻は徐々に仕事を増やしていきました。

私としては、「まあ、今は自分が家のことをしてもいいか。準備できたら起業するから、そしたらまた分担もしてくれるだろう」という軽い気持ちで主夫生活が始まりました。

 

---  うまくいきましたか?

 

■松井:想像以上に大変でした(笑)。子育てしながら起業するのが。半年くらいで立ち上げる予定でいたけど、正直子どものことで手一杯になり、仕事なんか何も手につきませんでしたね。

起業準備どころか、育児に明け暮れる毎日で、へとへとで限界でした。

いっぽう、妻は妻でどんどん仕事も増えてくる。もともと自分で課題を見つけたらどんどん乗り越えるタイプ。仕事が楽しくてしかたないという感じで、完全に仕事脳・仕事モードの人になりました。

仕事脳の私と主婦脳の妻だったのが、半年経って、主夫脳の私と仕事脳の妻に。頭の中が入れ替わってしまったんですね。

 

---  協力を求めましたか?

 

■松井:「助けて」と言いました。限界ギリギリだと思って。そしたら、妻が「何言ってんの?あなた、主夫でしょう」と。

限界だから泣きついているのに「なんて冷たいんだ・・」と憤りを感じた一方で、多分自分がフリーランスで妻が専業主婦だった時に同じことを言ってたんだろうなって思いました。

当時は妻が専業主婦で育児に対しての全責任を負っている状況でしたから、自分は在宅でフリーランスで、楽な気持ちで時間さえあれば仕事をしていました。

そして起業準備することにしたのが、いちばん下の子が1歳の時。初めて自分が全責任を負ったので、ほんとしんどくて。もしもずっと平行線のままなら離婚していたかもと思うくらい深刻でしたね。

でも幸い、その後妻と話していろいろすりあわせて、やがて今の50:50の分担になりました。

 

> 続く 

canyway.hatenablog.com

 

 【ワークライフスタイル・インタビュー 4-1

 

このインタビューは、対談の内容をそれぞれの立場からのインタビュー形式にリライトしたものです。オヤノミカタレポートで、オヤノミカタ 公式キュレーター 松本裕美さんもう一つのインタビューをご覧ください。